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2019/12/25 15:00
「ひな祭り」は、日本において、女子の健やかな成長を祈る節句の年中行事のひとつ。
雛人形(「男雛」と「女雛」を中心とする人形)に桜や橘、桃の花など木々の飾り、雛あられや菱餅などを供え、白酒やちらし寿司などの飲食を楽しむ節句の祭りです(Wikipediaより引用)。
幼い頃に「あかりをつけましょぼんぼりに~♪」から始まるひな祭りの歌を謡った覚えのある方も多いのではないでしょうか。
童謡の「うれしいひなまつり」では、お内裏様とお雛様が二人並んでいる様子が描かれています。
実は「内裏」というのは、天皇の私的区域のことを指します。その中に、紫宸殿(ししんでん)という元服の儀などが行われた場所があり、雛人形はそこで行われた天皇と皇后の結婚の儀の様子を模して作られました。
童謡によって誤った認識が広がってしまいましたが、「お内裏様」とは本来、「お殿様」と「お姫様」のふたりのことを指します。
「お殿様」を男雛、「お姫様」を女雛と言い、二人合わせて「親王」とも称します。
雛人形には、衣装着人形と木目込人形の二種類があります。生地を着物と同じように裁断し、衣装を着ているように仕立てられた一般的なお人形が衣装着人形、桐塑や木で出来た人形に衣服の皺や模様の筋彫りを入れ、布の端を押し込んで作られたお人形を木目込人形と言います。
雛人形の飾り方には、大きく分けると、「お内裏様」だけの「親王飾り」から、官女とお道具が加わった「三段飾り」、さらに五人囃子、随身と仕丁が加わった「五段飾り」、嫁入り道具が加わった豪奢な「七段飾り」がございます。親王飾りの中には、親王が立っているタイプの「立雛」などもあり、一口に「お雛様」と言っても、その種類は様々です。
女の子の赤ちゃんが生まれると、母親側の両親から初節句のお祝いとして贈られるのが一般的でしたが、最近ではその限りではありません。両家の両親から連名で贈られることもありますし、お金でお祝いを贈られる方も増え、そのお金で赤ちゃんのパパママが購入のために来店されることもあります。
以前と比べると、和室のない一軒家に住む方や、アパート・マンション住まいの方が増え、出し入れの簡単な、よりコンパクトなものを購入される方が多くなりました。当店のonline shopでは、親王飾りを中心に、洋室にも飾れるような、おしゃれなデザインの雛人形を販売しております。
生まれた赤ちゃんの「おまもり」として、長くお飾りするものなので、ぜひ気に入ったものお選びください。
次回からは、知っているようで知らない雛人形の飾り方やお雛様にまつわる小話、衣装に使われている生地のお話など、少しずつご紹介していきたいと思います。雛人形を選ぶポイントとしてご覧いただければ幸いです。